提案できないクリエイターたち
2007.12.19 *Wed
●映像は半年前にアップした「SLOW TIME」
ブログランキング新着にあった「”忙しくてブログが更新できない"は嘘!?」という興味深いタイトルに釣られてリンクに飛んでみました。元ネタはこちらのようですが、どちらも面白い内容でした。
「自分は本当に忙しい人間なんですよ〜とアピールする事で、自分に対する何らかの自己満足を得ようとしている」はあるかもしれませんね。僕はたとえ急な仕事などで忙しい時でも、別にわざわざブログで忙しさを公表したりしません。なんだか言い訳がましい気がするし、わざわざ伝える意味が解りません。例えば「今こんな事を忙しくやっています」というような、具体的な活動内容を伝える事だったら読む人にとっても意味はあるかもしれません。
いつもブログで書いているように、クリエイターがブログで忙しくて何もする時間が無い事をアピールする事は、仕事以外の勉強の時間や、潤いの時間を持たないという事であって、まして人々に豊かな物・時間・生活を提案する立場にある人達が、それを一番蔑ろにしているという実態をアピールしているのと等しいです。それに気付いているのだろうか?というのが僕の思う最大の疑問です。
中には「旅行も出来ない、ゆっくりと紅葉を観に行く時間も皆無」などとわざわざブログで書いているのに、一日にいくつもブログ記事を書いているクリエイターも居ますが、時間を作ろうという努力(本気)が皆無なのでしょうね。まるで時間に追われる犠牲者が「わざわざ時間を見つけ出してブログ更新していますよ,皆さんが読んでくださっているので」と言わんばかりですが、お願いですから、その時間を節約して半日でも良いから自然の中にドライブに行ったり、お金を払って演劇を観に行ったり、誰かとゆっくりちょっと贅沢な食事でもしに行って、人々の感動を体感して来てください(笑)どこかで「時間が無いのでは無い。時間を作る事が出来ない、いわゆる無能な者なのだ」という言葉を読みましたが、まさにその通りだと思います。しかしそれ以前に、時間の質の大切さを解っていないのかなという気がします。
さらに忙しいクリエイター・ブロガーに共通する点・・・それはランキング(アクセス数)至上主義であること。もちろん本人は「ランキングが最も大切です」などと言葉では言いません。しかし、本文3行中の1行(つまりエントリーの3分の1のボリューム)が「←ブログランキングに参加しております。クリックしていただけると励みになります」だったりするし、わざわざヒットする検索ワードを使った内容にしていたりする・・・そんなに忙しいのに、その人が書かなくても良いような、騒がれている社会ネタなど書かなくてもって気がします・・・と言っても、やはり何もする時間が無ければ、ネット上で拾えるネタを書くしか無いのでしょう。我々クリエイターは人によってはメディアなど人前に出たりする人も居ますが「ランキングで1位をキープしている秘訣」などを表向きに売りにしている人も居ます。しかしランキングサイトは数え切れない程あるので、そんな一部のランキングサイトでの地位など何の意味も無いし、トップから落ちればもうその売り文句はど使えなくなります。PING送信の関係上や、ランキングサイトのカウント構造によってもまちまちで、全くあてにはなりません。
さらに妙なのは、ランキング上位をキープしている、アクセス数が桁違いなクリエイターブログであっても、来場者のコメントが殆ど無い状態だったりする。それなのにオーナーだけが「祝アクセス○万人!」と一人で度々祝う(それまでもがクリックを促すエントリー)という、透明人間達に向ってお礼を言うというパターンも共通しています(正確にはユニーク数なので「人」で数えるのは誇張的でおかしいと思うんだけど・・・)。「こんなブログを読んで応援してくださってる皆さん」って言ってたりしますが、僕のような冷ややかな目で観察している人ばかりかも知れないのにね(笑)
本当に励みになるのは、共感して意見をくださる人が居る事だと僕は思っています。それから、ランキングに反映される事はありませんが「拍手」もあると、「あ、書き込みをしていない人でも、読んで共感してくれてる人が居るんだな」と励みになります。順位なんか関係無いんです。
社会ネタ(トップニュースの感想)を記事にしているクリエイター・ブロガーたちに共通するのは、忙しさをアピールする以外にその人自身の生活レベルの事は語らないという点。社会の問題点は懸念するのに、自分の事は語らない・・・例えば社会が荒んでいるのは、自分も含めた一人一人に原因があるのだという意識が無く、「自分はこうしています」という行動は見せない。色々な不祥事問題などに関して、人々の心にゆとりが無いというところまでは触れても、どうしたらゆとりを持てるのかという追究は無し。自らそれを求めようとはしないのですから当然です。単に表面化した事件や、社会という大勢に対して懸念をぶつけているだけで、そんなのは新聞を開いて縁側でグチグチ言ってるオヤジ状態です。個人の問題の解決、つまり自分自身の時間の確保という生活の根本的な改善さえ出来無い人が、地球規模な問題を想像だけで語っていたりするのは滑稽です。そんなエントリーは毎日欠かさずに、いくつも書いて「忙しいです」「時間がありません」「励みになります」って、全くわけ解りません・・・。
食品表示の偽装事件などを嘆いているクリエイター・ブロガーたちは、自身の「時間がありません」を「食の安全を管理する時間がありません」に、「ランキング(数字)至上主義」を「売り上げ至上主義」に置き換えれば、自分達の姿勢に気付くのでは無いでしょうか?そして自らが消費者の目線になる時間を過ごしていない事、つまり自分自身の「矛盾=偽」を問題視すべきです。食品製造会社なら直ちにラインを止めて、体質改善が求められるはずです。クリエイターにそれが無いのはおかしいです。
クリエイターなら自分が率先してやって見せる「提案型」であるべきだと思います。もちろん提案できるクオリティや時間を自らが持たなければ、その資格はありません。自分がやらない事を人に提案などできません。専門知識や技術はあって当然です。その知識や技術を、人々のどんな時間の質に変えるか、そこを提案できないのであれば、たとえ知識や技術があっても、参考書にもロボットにも劣ります。
自分が良しとする最低限の幸せばかり語るクリエイターはどうかと思います。自分よりもっと充実した時間を送っている人達の存在は語らず、学ぼうともせず、想像だけで「そういう人達」扱いする。時間の無いクリエイター達が一番学べてない(一番時間の質を蔑ろにしている)という事を自覚していない。
色がいい、形がいい・・・デザインの質ってそれだけで良いのではありません。プロフェッショナルたちがそんなだから日本は駄目なんだなと確信してしまう。特に中堅以上の人たちがそんなだと悲しいです。
関連記事:「魂を失わずにグラフィックデザイナーになる本」
COMMENT
久しぶりにトラックバックしてみました。
新管理画面は使い辛いなぁ〜。
なんだか、クリエイターのほとんどが
上辺だけで中身が無いですよね。
デザインを力説するのは良いけれど、
誰が何処でどういう使い方をするのか?
という事は全く無関心だし、
考えてる事の「核」が全く存在していない。
私達の先輩にあたる方ですらそのような状況です。
もっと広い視野でちゃんと目を見開いて、
しっかり見たらどうですか?と問いたくなります。
新管理画面は使い辛いなぁ〜。
なんだか、クリエイターのほとんどが
上辺だけで中身が無いですよね。
デザインを力説するのは良いけれど、
誰が何処でどういう使い方をするのか?
という事は全く無関心だし、
考えてる事の「核」が全く存在していない。
私達の先輩にあたる方ですらそのような状況です。
もっと広い視野でちゃんと目を見開いて、
しっかり見たらどうですか?と問いたくなります。
デザインを意識したペットボトルや缶の商品がやたら出回ってますけど、どれもシンプルでお洒落っぽいのですが、皆同じような動きなので、かえって全部同じに見えるようなものばかり・・・それでも、そんな意識過剰なデザインを得意げに取り上げて「紹介」してるデザイナーのブログが目立ちますね・・・別にその人が紹介しなくてもって感じですが、取り上げる事がステイタスみたいな感じ(まるで取り上げた人のセンス?って感じ・・・)。で、中身は語りません・・・中身なんかどうでも良いのでしょうか?買う人は当然中身が一番重要と思って買いますよね?デザインの事しか語らないデザイナーってちょっと何か欠落していて異常な感じがします。
2007/12/19(水) 23:36:03 | URL | morito #1wIl0x2Y [Edit]
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2007年の世相を現す漢字が「偽」と発表されましたが、
身近な食品から政界、年金、スポーツ選手にまで、
次々と「偽」が 発覚して
何を信じたら良いのか、わからなくなった一年。
...
2007/12/19(水) 16:16:17 | KOJI\'s Diary [Del]
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