どこかで「日本ほど自然に恵まれた国は無い」という言葉を読んで、ずっと心に引っかかっていました・・・そんな言葉自体がいかにも日本人的だなぁと。こちらのエントリーで載せた映像のように、飛行機で何時間飛んでもずっと続いている田畑など日本では有り得ない。国土の4分の3が山である日本では、残された4分の1である平地と盆地に住宅がひしめいていて、自分達が食べる農作物でさえ賄え切れず、輸入に頼っているのが現状。日本国内の大豆消費量は年間約507万トン、このうち国産大豆は27万トンだそうですから、国内で作っているのはわずか5パーセントという、驚くほど少ない数字です。
あるクリエイターさんがブログで(←またかという感じですが、ほんとに世の中の常識的な感覚から掛け離れて主観だけでおかしな事を語ってる人ってこの業界には多いのですよ・・・やはり閉じこもってるとそうなってしまうのでしょうか)、輸入食品の危険性に触れて、"輸入してまで食いつぶす飽食の日本人の食生活"を批難し、「納豆とご飯さえあれば良い」みたいな事を書いていましたが、案の定、一般の人に「納豆に使われている大豆も95%が輸入。輸入が悪いのではなく、食品の安全をしっかり管理するという事が大事」とつっこみコメントされていました。
自然に関しても、樹木のほとんどが放置状態で荒れており、農地不足や街の中の緑の少なさの事も考えたら決して自然が豊かとは言えない気がします。平地に対する山の割合で「自然に恵まれている」と言いたいのでしょうが、平地における人口密度、農作物の生産量と供給の割合、山間部の有効利用率など、トータルで考える必要があり、「山が多い」というだけで「恵まれている」などというのは、まるで子供の考えみたいで笑えます。

そして今の時期、桜が見頃ですが、こういった事にも、まるで外国には桜の花が無く、外国人には桜を観賞する感性が無いような事を勝手に考えてる日本人も意外と多いです。例えばどこかの国で薔薇の季節に花を観賞しながらお茶する「ローズ・ガーデン・パーティ」という風習があるとしても、それをしない日本人が薔薇の花を美しいと思う感性が無いわけじゃないですよねぇ。日本人が知らない外国の習わしも多いのです。


こちらはワシントンDCでの桜まつりの様子。ブルーシートを敷き詰めて陣取り合戦している集団など居ません(笑)酔っぱらってドンチャン騒ぎしている人達も見当たりません(笑)陣取ったり騒いだりしている日本人観光客が居ないかどうか、ビデオを観ながらヒヤヒヤしてしまいました(^_^;) 花見という昔からの風習自体は趣きあるものだと思いますが、マナーに関してはどうかと思いますね。会社で陣取りさせたり、馬鹿騒ぎしたり・・・どうして日本人はもっとスタイリッシュに出来ないんだろう? 桜の美しさが解る日本人の感性を自画自賛しても、その美しい花の下でする行為は結果的に美しくなかったりする。またこんな記事もありました。

ワシントンの桜は100年前に東京市長尾崎行雄が贈ったソメイヨシノをもとにしているそうです。だからと言って威張ってはいけません・・・こんなエピソードがありました↓
明治19年、荒川の堤防の改修に伴い、村民の要望で堤防上に桜が植えられました。しかしその後、交通量が多いため土ぼこりがひどく、枯死する桜が多く、絶滅してしまいました。一方、アメリカに渡った桜は元気に生き残り、また子孫を残していました。1981年にワシントンから35種約3000本の桜の苗を持ち帰り、足立区内に植えられました。足立区政50周年を記念しての桜の里帰り。

日本人は花も自然も大切にする心がある、なんて思い込みだけでなく、実際に大切にしなくちゃ何の意味も無いってことです。「外国には無い日本の良さ」なんて、日本以外を知らないから言えてしまう事って多いと思いますよ。外国人に日本の良いところを教えてもらったりしますが、意外と日本人が普段大切にしていない過去の物事だったりします。

美しいものに敏感であっても、醜いものに鈍感では意味が無い。

おまけ:アーモンドの花も美しいです。
  
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