
ついにこのタイトルでエントリーです(笑)というのも、検索で「アメリカの食生活」というキーワードでこのブログに辿り着くアクセスが毎日結構あるので。今日はその事について書きます。
「アメリカの食生活」についてネットで検索すると、もうすごい情報ばかりです・・・
>岩のようなステーキをほおばり、たらいに入ったような
>サラダにがっつく。そして、タンクのようなコップから
>繰り出すコーラを流し込み、色とりどりのビタミン剤を
>服用(←ここは想像です)する。
>食事は空腹を満たすものと考えているアメリカ人がいまだ
>に多い。だから質より量で、味や栄養などにはあまり注意
>を払わないし、毎日の献立はバランスを考えた食事内容か
>らはほど遠い。そして食べるのが早い。食事はすべてファー
>ストフード感覚なのだろうか。
素直に読んだら「へぇ〜、そうなんだぁ?」と驚くことでしょう。しかし上の文章の「アメリカ人」を「日本人」に入れ替えて、日本の事などよく知らない外国人に自分自身が言われているのだと考えてみれば、どれだけ強引な決めつけか客観的に解ると思います。確かにアメリカには太った人は多いし、その原因になるような食生活をしている人達も多いのかもしれないけど、「アメリカ人はこうだ」というのは「日本人はこうだ」っていうのと同じで、それは日本の牛丼屋や居酒屋を見ただけで解る事ではありません。多くの人(日本人)が「アメリカ人はファーストフードが好きである」と書いているけど、では日本人がファーストフードを好きかどうかと言えば、これだけ日本中にファーストフードが蔓延している状況から見ても「日本人はファーストフードを好き」になるのではないでしょうか?しかし現実には「好きな人は好き、好きじゃない人は好きじゃない」なはず。どうして国民全体で好きかどうか決める事が出来るのか・・・。日本でも、お昼時のショッピングモールのフードコートに行けば、子連れの主婦やサラリーマンなどでごった返しているし、夕方6〜7時頃行っても、そこで夕飯を済ませている人達は多く、そういうところだけ切り取って「この国民は皆そんな食生活を送っている」なんて、言ってるほうが馬鹿に見えますよね。外国のTV局がもし日本にあるハンバーガーショップにカメラを据えて、そこに来ている人達を毎日レポートして「ほとんどの日本人が毎日こんなものを食べている」なんて言われたら日本人なら怒るはずです。まして「質より量で、味や栄養などにはあまり注意 を払わない」なんて考え方まで決めつけられたらたまりません!少なくとも自分の周りには「食事は空腹を満たすものと考えているアメリカ人」なんて居ないと思うし、「質より量」なんていう人も居ません。食べるのが早いとも思わないし、むしろ夕食などは会話を楽しみながら2時間ぐらいかけて食べてたりします。こんな事を書けば「2時間もよく食い続けられるものだ」とまた言われそう・・・批判する人の姿勢はそんな感じです。冷静に考えれば解るようなそんな馬鹿な考えを、よその国の事になるとそこまで平気で言い切る事が出来るのか、同じ日本人としてとても恥ずかしく思う。無意識な差別意識は恐ろしい。
中には1週間のアメリカ旅行で毎日ファストフードに通って「アメリカ人は毎日こんなものを食べているのだから太るのも当然」なんて旅行記を書いてる人や、ビュッフェで盛れるだけ皿に盛って写真を撮って「こんなに食べるんだから太るのも当たり前」みたいに書いてる人もいたりします。でも、そういう人って、アメリカの実際の家庭料理を体験した事が無いのだと思う。また、アメリカにホームステイした経験のある人のレポートでも、たまたまそのお宅が野菜を全く食べない家庭だったのかもしれませんが「アメリカ人は野菜を全く食べない」などと言い切っていたりするし、他にもアメリカへ仕事で出張した人がレストランで食べた肉が「でかいだけで味も無く固かった」と言っていて・・・そういうレストランもあるのでしょうけれど、もっと良いレストランに行け〜!って感じです(笑)また、それを読む人達、そしてここに辿りついてこれを読んでいる人達も、いま一度「自分が知りたいと思っているのは何なのか」を確認して欲しいです。アメリカ人がどれほど酷いものを食べているのかを知りたいのか、それとも酷い食生活だと思われているアメリカ人が本当に皆酷い食生活を送っているのか疑問に思ってここに辿りついてくれたのか。実際、検索ワードが「アメリカ デブ 食生活」みたいな、最初から差別的なキーワードで、批判の材料探しみたいにして来る人も多い。
確かに「今日何にする?」と言えば肉の種類から決めてからサイドを決める「肉中心」ではあるけれど(これは欧米諸国共通。イタリアンやフレンチだって、メインコースは肉料理です)、まるですべての人が「質より量、馬鹿みたいな量を一気に食べる、うまいものが無い、ハンバーガーしか食わない」みたいに言われるのはどうかと思います・・・。日本と同じでフレンチを食べる人もいるし、イタリアンを食べる人もいる・・・さらにメキシカンだったりブラジリアンだったり、そのバリエーションは日本以上なのに・・・日本食も最近は好まれて来ています。肉を食べる人も多いですがベジタリアンも凄く多いです。「ベジタリアン用メニュー」が用意されてるレストランもかなり多いです。日本のレストランに「ベジタリアン用メニュー」なんてありますか?批判する人はそんな事実は全く取り上げようとしない。見たいものしか見ない。
>ステーキ、ハンバーガー、フライドチキン、ポテト・・・
>すべてに大量の油が使われている。たしかに「オイリー」
>なジャンクフードはおいしい・・・しかし、こんなにも
>毎日食べられるものかと本当に思う。
だから、毎日食べてませんてば〜!(笑)上で述べてる品は観光客としてアメリカに行ってファーストフードで見たものに過ぎないと思う。実際上のような事が言われているとアメリカ人の友達に話したら「家でフライドチキンやハンバーガーを作るなんて通常の料理を作るより余程手間がかかる!」と笑われました。日本人の食卓は毎日寿司と天ぷらですか?
いろんな人に、すべてがそうではないんだよと一生懸命伝えてはいるんですが、どうも無意識な偏見のようなものがあるようで、これらの引用の文章のようにいつも「攻撃的(バッシング?)なイメージ」です。もしも上記のような事を本当にアメリカで見て来たのだとしても「それはあなたが毎日ファーストフードに行って食事したからなんじゃないですか?」とツッコミたいです(笑)ファーストフードに行けばそこでは全員ファーストフード食べてるに決まってます!
出て来る量が多いのは、それが出てくる量を自分で決められない「店」だからです。僕だって出て来るものすべて平らげる訳ではありません。もしS・M・Lとサイズが選べるのなら自分が食べれる量のものをオーダーします。でも選べない時は大きいものが出て来ます・・・これはオーダーする人のせいじゃないし、全部食べるのを強制されているわけでもありません。それなのに全部食べて「よくこんなに多くの量を食べれるな」とその食べ物に対して言っている人(日本人)を、もし周りの人が見たら自分自身が「岩のようなステーキをほおばり、タンクのようなコップから繰り出すコーラを流し込んでいる本人」なわけです。栄養的バランスのためにサラダでも注文しようものなら「たらいに入ったようなサラダにがっつく」と言われるわけです。「食べる」のではなく「がっつく」と言葉を置き換える事に疑問を感じませんか?
そもそも日本人みたいに小さくて華奢な体で食べられる量と、横幅だけでなく縦にも大きな彼らの食べる量が同じであるわけがない。何かの本で、日本人は鍛えても背中の筋肉がほとんど付かないのに欧米人は元々発達しているという、動物学的な違いがあると読んだ事がある。
批判する人は、「肉ばかりで野菜なんか全然食べない」なんて誇大表現したかと思うと同時に「たらいに入ったようなサラダにがっつく」なんて矛盾した事を言ったりする。ヘルシーな食生活を考え直すことと、批判(バッシング)とは全く別の問題。そして問題を抱えている人達が考えれば良いことだと思う。実際そういう意識は高まってきているのだから。
ここで僕が言いたいのは、太った人口のデータ的な結果やどれだけの人がファストフードを利用している等のデータや証明などではなく、どうしてそんな矛盾した事を言ってまで「よその国」を批難したいのかという、個人の心に対して疑問を感じるということです。良いところを見ずに悪いところだけ誇張して、なんだかとても満足げな人々。そして「国」というところで簡単に線を引いている人々・・・。
上の写真は「たらいに入ったようなサラダ」なのかもしれませんね〜(そのままがっつく人は居ませんが、その人が行ったところはそういう場所なのかもしれませんね)(笑)
アメリカ人の食生活 ハンバーガー SUPERSIZE ME
追記:
アメリカの日常的な食生活の誤解を解くために、2006年1月から出来るかぎり夕食の写真を載せて行くことにしました。カテゴリーの「アメリカ的食生活」(←Click!)でご覧いただけます。
関連記事:『アメリカの食生活2』(2006.9.10)


