こちらのコメント欄で触れた『100万人のキャンドルナイト』という見せかけエコなプロジェクト。「エコのために参加しよう」という純粋な気持の人達の気持は美しいですが、問題は企画側と賛同する自称エコロジーなクリエイターたちの安易さです。
このプロジェクトに関して疑問を抱く一般人も少なくありません。
●1回のイベントで、1000本以上のろうそくを点灯することもある。
●従来のろうそくだと、3本で100Wの電球を点灯するのと同じ程度のCO2を排出する。
●石油を燃料としたろうそくを燃焼させたら、逆に温室効果ガスを多く排出してしまう。
●灯したろうそくの本数を競うような側面も出始めている。

宣伝に使われているこの写真の場合ですと、100W電球10個以上を灯しているのと同じという事です。一般的な家庭の部屋では有り得ない量です。「薄暗い、だからエコ」「自然な火、だからエコ」なんていうのは、思い込みに過ぎません。
さらに、こんな生活者の意見がありました:
これ一体何の効果があるんですか?
ご存知の方は常識のようにご存知でしょうが、電気というのは発電量を増やしたり減らしたりするのが困難なので、1年を通じてほぼ一定量の発電が行われています。つまり1年を通じて最大使用量を記録する時間帯にあわせて発電量を決めているわけです。最大ピークは概ね夏の昼頃ですので、この時間帯の消費電力を抑えることができたら年間を通じて発電量を減らすことが可能なのです。
逆に言うとそれ以外の時期は過剰に電力が作られていて、多くの電気が作っては捨てられることになります。ですからこの時期の夜に行われるイベントは捨てる電力量を増やすことに貢献したに過ぎず、発電量を0.0000000001%すら減らすことには繋がらないと思われます。そんなことをやるのであれば電力会社が毎年呼びかけているように、夏のエアコンをあと1度高めに設定する方が何百倍も効果があるのです。
それともライトアップすることで熱が出るので、それが温暖化に繋がるというのでしょうか?そんなわずかな温度を気にするのであれば火力発電の発電量を1%でも減らした方が、比較にならないほど莫大な量の二酸化炭素を削減できるのですが、その呼びかけは電力会社任せなんでしょうか?
このイベントと地球温暖化の関係はなんなのでしょう?真剣にわかりません。
昔、電力会社のデザインコンペに関わった時、「節電の呼びかけは立て前で、本当は作った電気は有り余っているから、むしろ使ってくれたほうが(電力会社としては儲かるし)ありがたいんだよね」という裏事情を聞いたことがあります。
電力使用量のピークである時期の使用電力を減らせば、それを基準に一年を通じての発電量を減らす事は出来る。「100万人のキャンドルナイト」は暑さのピークとは思えない6月21日から7月7日まで。しかも最も電力を消費する昼間ではなく、夜の8時から10時という時間帯です。夏至(6/21)から七夕(7/7)の夜までのロマンチック路線(雰囲気)を狙っているのでしょうけれど、これでは一年を通しての発電量を減らす事に全く貢献していません。むしろ「作った電気を皆で捨てましょう。さらにろうそくの火でCO2を出しましょう」なイヴェントになってしまっています。
真夏の電気使用量が一番多い時間帯のクーラーの温度を1度下げれば、年間を通しての発電量は少なくて済みます。しかしそれも継続しなければ、たちまち電気は不足してパニックになるでしょうね。一時的では何の意味も無いのです。6/21〜7/7の夜に電気の使用料を減らしても意味が無く、かえって火を使ってCO2はモロに増えるでしょうね。
環境省も一緒になって「削減消費電力量」を発表していますが、それは「使わなかった電力量」であって、発電せずに済んだ電気の量ではないので、発電のために排出されたCO2の量は全く減ってないという事です。CO2削減を謳うプロジェクトなのに、「削減CO2量」を発表していないのは、やはり不具合隠しでしょうか。
どうしてエコを訴えるプロフェッショナルたちが、そんな根本的な事に気付かないのか不思議です。やはり単なるイメージアップ&自己陶酔型なんでしょうか。ナガオケケンメイさんが言ってた「(いまのデザイナーは)表面的な形を作るだけの職業に成り下がってしまっている」という言葉が頭の中でこだまします。
関連記事:100万人に間違ったエコを広めるキャンペーン(つづき)
このプロジェクトに関して疑問を抱く一般人も少なくありません。
●1回のイベントで、1000本以上のろうそくを点灯することもある。
●従来のろうそくだと、3本で100Wの電球を点灯するのと同じ程度のCO2を排出する。
●石油を燃料としたろうそくを燃焼させたら、逆に温室効果ガスを多く排出してしまう。
●灯したろうそくの本数を競うような側面も出始めている。

宣伝に使われているこの写真の場合ですと、100W電球10個以上を灯しているのと同じという事です。一般的な家庭の部屋では有り得ない量です。「薄暗い、だからエコ」「自然な火、だからエコ」なんていうのは、思い込みに過ぎません。
さらに、こんな生活者の意見がありました:
これ一体何の効果があるんですか?
ご存知の方は常識のようにご存知でしょうが、電気というのは発電量を増やしたり減らしたりするのが困難なので、1年を通じてほぼ一定量の発電が行われています。つまり1年を通じて最大使用量を記録する時間帯にあわせて発電量を決めているわけです。最大ピークは概ね夏の昼頃ですので、この時間帯の消費電力を抑えることができたら年間を通じて発電量を減らすことが可能なのです。
逆に言うとそれ以外の時期は過剰に電力が作られていて、多くの電気が作っては捨てられることになります。ですからこの時期の夜に行われるイベントは捨てる電力量を増やすことに貢献したに過ぎず、発電量を0.0000000001%すら減らすことには繋がらないと思われます。そんなことをやるのであれば電力会社が毎年呼びかけているように、夏のエアコンをあと1度高めに設定する方が何百倍も効果があるのです。
それともライトアップすることで熱が出るので、それが温暖化に繋がるというのでしょうか?そんなわずかな温度を気にするのであれば火力発電の発電量を1%でも減らした方が、比較にならないほど莫大な量の二酸化炭素を削減できるのですが、その呼びかけは電力会社任せなんでしょうか?
このイベントと地球温暖化の関係はなんなのでしょう?真剣にわかりません。
昔、電力会社のデザインコンペに関わった時、「節電の呼びかけは立て前で、本当は作った電気は有り余っているから、むしろ使ってくれたほうが(電力会社としては儲かるし)ありがたいんだよね」という裏事情を聞いたことがあります。
電力使用量のピークである時期の使用電力を減らせば、それを基準に一年を通じての発電量を減らす事は出来る。「100万人のキャンドルナイト」は暑さのピークとは思えない6月21日から7月7日まで。しかも最も電力を消費する昼間ではなく、夜の8時から10時という時間帯です。夏至(6/21)から七夕(7/7)の夜までのロマンチック路線(雰囲気)を狙っているのでしょうけれど、これでは一年を通しての発電量を減らす事に全く貢献していません。むしろ「作った電気を皆で捨てましょう。さらにろうそくの火でCO2を出しましょう」なイヴェントになってしまっています。
真夏の電気使用量が一番多い時間帯のクーラーの温度を1度下げれば、年間を通しての発電量は少なくて済みます。しかしそれも継続しなければ、たちまち電気は不足してパニックになるでしょうね。一時的では何の意味も無いのです。6/21〜7/7の夜に電気の使用料を減らしても意味が無く、かえって火を使ってCO2はモロに増えるでしょうね。
環境省も一緒になって「削減消費電力量」を発表していますが、それは「使わなかった電力量」であって、発電せずに済んだ電気の量ではないので、発電のために排出されたCO2の量は全く減ってないという事です。CO2削減を謳うプロジェクトなのに、「削減CO2量」を発表していないのは、やはり不具合隠しでしょうか。
どうしてエコを訴えるプロフェッショナルたちが、そんな根本的な事に気付かないのか不思議です。やはり単なるイメージアップ&自己陶酔型なんでしょうか。ナガオケケンメイさんが言ってた「(いまのデザイナーは)表面的な形を作るだけの職業に成り下がってしまっている」という言葉が頭の中でこだまします。
関連記事:100万人に間違ったエコを広めるキャンペーン(つづき)


