前の記事で、キャンドルで過ごすこと自体を批判していると誤解を与えてしまいそうなので、更に追記です。むしろこのブログでは日頃から「ゆっくりとした時間を過ごすことの大切さ」を訴えていますし、日本人の日常の乱暴な灯りのセンスに関してこちらのエントリーで触れています。ほのかな灯りの中で過ごす事は大賛成なのです。勿論、これはエコとは切り離して考えています。



上の写真のように、我が家では夕食時にはキャンドルを使用しています。天井からの照明は使わず、ほのかな灯りの中でディナーの時間を過ごします。通常2個、たまに3個つける時もあります。「キャンドルナイト」で盛り上がる人達みたいに10個とか20個つけるなんて事は考えられません(それだけで部屋の中CO2だらけで息苦しくなりますよ!)上の写真では料理を見せるためにレベル調整してありますが、実際もっと暗いです。もちろんTVを見ながら食事する習慣などありません。リビングも同じ位の暗さです。節電のためでなく、欧米人の生活の明るさって普通にこれぐらいなのです(欧米のドラマや映画の夜の室内シーンなどを意識して観てみてください)。

「キャンドルナイト」で検索してみましたが、参加者はキャンドルで過ごす事に対してはとても良かったと述べているようです。問題はエコに積極的に参加しようという人達の想いを、企画側が(安易なイメージ戦略で)踏みにじっているという点です。実際はちっともエコの貢献にならない事をエコ活動として薦め、多くの人達がブーム的に乗ってしまう。もっと良い方法はあるのに、それは提案しない。

省エネの啓発くらいにはなったとしても、反面「電気を消して、ろうそくを使えば温暖化問題は解決に近づく」と本気で思う人を増やしてしまったのでは?と感じます。だとしたら実際の解決には遠ざかってしまいます。

ちなみに今回の件に関して、専門的なこんな情報を入手:

「火力発電所を止めて、炉やタービンが冷えてしまうと、再始動にものすごい手間とエネルギーがかかるので止められません。だから夜間電力が安いのです。電気は貯めることができないので、余った電気で水力発電所の水を下流から上流へくみ上げてたりします。昼間電気を使わない。これが一番です。

こういう情報こそ広く伝えられるべきですよね。
  
コメント

はじめまして。
「そうかーそういうことだったのかー!」と膝をポンとしたい気分です。

キャンドルナイト、私もいいことなのかどうなのかイマイチ良くわかっていなかったままブームに乗っていたところがありました。
今「エコは儲かる」らしいですからね・・・気をつけないといけないですね。

過去のブログ記事もだだーっと拝見しました。
日本のお笑いのこととか、稚拙なインタビューとか、グチャグチャの街並みのこととか・・・普段「なんでこんな酷いんだろう、みんなこういうのが好きなの?」と疑問に思っていましたが、ズバッと指摘されてて、読んでいて気分がスカッとしちゃいました。

勝手ながらリンクさせていただきます。
---------- ちば@Wailana Room [ 編集] URL . 06/24, 09:39 -----

ちばさま、はじめまして。
今回の件もそうですが、日本の社会が洗練されてないのがよく解ります。ガタガタです。キャンドルナイトのイベントも、「電気の無い静かな夜を過ごしてみよう」というイベントなら、全く問題は無いのに、削減できないCO2を「削減のため」と謳って、参加者を騙すような事をして、おまけに何千円もするお洒落なキャンドルの通販までくっつけちゃってるんですから・・・ビジネスでやってる以上、本当のエコ精神じゃないんですよね。こういう時こそ「揚げ物で使った廃油でキャンドルを作りましょう」とか言うべきでしょう?(←それでも一斉に灯せばCO2は激増ですが・・・)
このブログを遡ると、デザインやメディアの「体質」が解っていただけると思います。
---------- morito [ 編集] URL . 06/25, 00:03 -----

検索してみても、こういう純粋な気持で参加した人達ばかりです↓

>今夜日本中のあちらこちらで灯りが消されたのでしょう。
>どれほどのCO2が削減できたのかわかりませんが、
>『地球に対して何ができるのだろうか』
>『スローライフってなんだろうか』
>いろんなことを考えるきっかけになりました。

CO2削減どころか、出さなくて済んだCO2を全国規模で大量に出してしまった事を知ったら、さぞショックでしょうね・・・。でも、それに気付く必要があるのですよね。

そもそも、こういうプロジェクトって普通は、100万人が参加すればどれだけのCO2の削減という実現可能な見込みデータを算出してからスタートするものですが、恐らく「100万人」なんていうのも単なるイメージ的な数字に過ぎないのでしょうね。実施後も「皆さんの協力でこれだけのCO2を削減できました」というデータなど出せないはずです(使わずに捨てる事になった「削減消費電力」は出せるでしょう。ただしその捨てた電気を作るために発したCO2の量は変わりません)。こんな杜撰な、思い込みだけのプロジェクトってありますか?

今回のキャンドルナイト(まだ続く・・・)で参加した人数、使用したキャンドルの数で、放出したCO2を計算するほうが確実にデータは出せそうだけど、彼らは絶対そんな事はしない。あちこちのブログで、普段の生活ではありえないほどの、火のついた大量のキャンドルの写真を見る度に、心が痛みます。
---------- morito [ 編集] URL . 06/25, 00:37 -----
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