さらにまとめます。よく見てみると「100万人のキャンドルナイト」のトップページにも呼びかけ文にも、見事なまでに「CO2削減」の文字は入っていません。なので嘘をついている事にはなりません。しかし、「この活動に参加することで、少しでもCO2の削減に協力できるなら」と多くの賛同者たちがブログで語っているのに、主催者側はそれは見て見ぬふりで、いざとなったら「CO2削減のためのイヴェントとは謳っておらず、参加者たちの勝手な思い込み」と逃げることが出来るかもしれません。もしも自分が主催者側の人間だったら、そんな風に人を騙しながらイヴェントを成功させる事に罪悪感を感じるし、「電気を消してキャンドルを灯す事は、直接的にCO2削減には繋がりませんが」と一言添えますけどね。確かに表紙ページでは「CO2」という言葉は使っていませんが、表紙ページの「環境省と一緒に全国一斉消灯」から飛ぶページにはハッキリと「CO2削減/ライトアップキャンペーン」と書いてあります。「100万人のキャンドルナイト」の主催者側はそれでも「あれは環境省が勝手に言ってること」と、とぼける事ができるのでしょうか。CO2削減が可能だと思って参加している人達の想いを考えたら、あまりにも不誠実じゃないでしょうか。環境省のそのページには、イヴェントによる「削減消費電力」の数字は書いてありますが、前にも書いた通り、それは「発電したけど使わずに捨てた電力」であって「電気を消したので、これだけの電力を発電しなくて済みました」という数字では無いのです。CO2は全く減っていないのです。

我々の生活で電気を沢山使っても停電しないのは、常に需要を上回る十分な供給を行っているからです。発電した電力は貯めておけません。即座に使わない限りは無駄になります。各電力会社では、電力需要を上回る供給量を常に保証すべく努力しています。そのため常に電力供給は100%以上を保っているのです。たとえキャンドルナイトで電気を消し、僅かに電力需要が下がったとしても、それに合わせて電力供給量を即座に下げることはないです。なぜならその後需要が再び増大し、万が一供給量が100%を切ることにでもなったら、停電してしまうからです。発電というのは小型発電機のようにエンジンをかけてたり、切ったりできるほど簡単ではありません。起動するのに時間がかかり、出力が安定するのにも時間がかかる。一旦停止すれば再起動までまた時間がかかる。小回りがまったく効かないのが大型の発電プラントの特徴です。安定した電力供給が最優先事項なので、一時的な消灯運動ではCO2排出削減には全く効果がないのです。

CO2排出削減に効果的な方法として、最も注目すべき事は「ピークカット」。発電状況を考えると、真夏の最も電力消費の多い昼間の時間帯の「ピークカット」こそが重要なのです。「最大需要=ピーク」を下げれば、発電の容量を下げることができます。原子力発電を主とし、火力発電で補うような運用であれば火力によるCO2排出を削減することも可能です。ですから東京電力の節電のお願いに、「夜電気を消して、ろうそくを灯しましょう」なんて意味のないことを書いてないのは当然のことです。一番有効なのは「昼間のクーラーの温度を低くし過ぎない」・・・これが皆にやって欲しい事です。どうして環境省はキャンドルナイト賛同者たちに、これを伝えないのか。

キャンドルナイトで電気を消す事は、単に「発電した電気を使わずに捨てること」であり、さらにキャンドルを灯す事は「余分なCO2を皆で一斉に出しましょう」という結果を生むだけです。

上の写真のキャンドルの数を数えても、10個以上の100W電球を灯しているのと同じだそうです。6月21日から7月7日まで、日本はCO2増量キャンペーン中です(;´д` )

純粋にエコのことを想っている人達に本当の事は伝えず、協賛金を募ったり、キャンドルの通販とタイアップしたり、どうしてそんな人達の好意を踏みにじる事ができるのでしょうか。

こんなイヴェントがすでに何年も続いている日本・・・おかしいと思います。すでに「日本のヴァレンタイン」のようなノリになってないか。

関連記事:ちょっと変かも?「キャンドルナイト」
06.25 (Wed) 23:18 [ 雑感 ] CM6. TB0. TOP▲
  
コメント

なるほどなるほど。
以前仕事で訪問した某社では、昼休みになるとオフィス内(食堂などは除く)が自動的に消灯されていました。
昼休みも仕事に追われる一部の人にはかわいそうかもしれませんが、大多数の人がデスクから離れる時間帯、閑散とした広いオフィス内に煌々と灯りがついているのは大いに無駄ですね。

私も今年はよりいっそう昼間のエアコンには気をつけたいと思います。

日本でエコ関連のキャンペーンとして行われるものに、もうひとつ夏の打ち水キャンペーンというのがあります。
これも私は何の疑いもなく一緒になって実行していたのですが・・・これも実は影に問題がかくれているのかな???
打ち水には特に問題ないように感じていましたが、一応自分なりにもう一度調べてみようと思います。
何を信じていいのか分からなくなってきてしまった今日この頃。。。
---------- ちば@Wailana Room [ 編集] URL . 06/26, 09:23 -----

本文の最後にリンクしたページにこんな文章がありました:

近年、鼻についてきたのがキャンドルナイトの商業化だ。キャンドルナイトの公式HPには、企画したイベントを自由登録できるページがある。当初は「キャンドルの光の中で語り合いませんか」といった、小さなイベントが多かった。しかしキャンドルナイトが有名になるにつれ、だんだんと主催者に利益を出すようなイベントや、店舗の宣伝が増えてきた。
私もある時、あるイベントに足を運んだのだが…実は主催者が「キャンドルナイト限定ディナーセット」を売るためのものだった。
キャンドルナイトの知名度が高まるにつれ、一部でそれを“ビジネスチャンス”として捉えている思惑も見え初めてきた。少なくとも、キャンドルナイトとは、個人の利益とは対極にあるべきものだ、と思うのだけれど。

選挙の投票にも利用している人もいるようです。全く、どうしてこう汚くなれるのでしょうか。協賛の企業も、まるで金出してイメージアップを計っているように感じてしまいます。企業などの協賛は受け付けないとか、商店とのタイアップは無くす等して、一人一人の純粋な気持で動くムーヴメントにしたいと、本物にはなれない気がします。

エコは決して無理する必要は無いと僕は考えます。洗い物の時、シャワーを浴びる時、歯をみがく時に水を少し節約するとか、使ってない部屋の電気を消すとか。無理の無い継続できるエコじゃないと全く意味がありません。キャンドルナイトの「6/21〜7/7」っていう期間を設ける事に何の意味があるのか謎です。
---------- morito [ 編集] URL . 06/26, 18:00 -----

はじめまして、コメント、TBありがとうございました。

キャンドルナイトもまったくエコにならない話ですね。

電力の場合、ピークパワーの問題もありますが、特に首都圏の
場合、東京電力が日本最大の電力会社であるにもかかわらず、
CO2排出の多い火力発電所に依存している割合が高いことも
問題ですね。CO2排出の少なくて、なおかつ大きな発電量が
あるのは、日本では原子力発電しかないのが現状なのに、
新潟の地震で、東京電力の柏崎刈羽原発が稼動できないので
この夏もピークパワー時には火力発電所をフルパワーで稼動
することでしょう。大量の重油や天然ガスが燃やされ、CO2が
大量に発生することでしょう。
---------- 今日聴いた音楽 [ 編集] URL . 07/03, 01:08 -----

「今日聴いた音楽」さん(あれ?名前とURLが違う・・・)(笑)
例の記事、とても参考になりました。後程こちらでも同じメッセージを載せたいと思います。知識が無ければ出来ない事を、デザイナーとかプランナーとかは「かたちを作るプロ」というだけで勘違いして「伝える側」とか「起こす側」なんて思っていることが問題だと思います。Tシャツ作ったりエコバッグ作れば環境問題が解決出来るなんて思ってる事自体、馬鹿すぎます。何が問題で、どうすれば,何がどれだけ改善されるのかという事を、全く知ろうとしません。本当に恥ずかしいです・・・
---------- morito [ 編集] URL . 07/03, 16:26 -----

こんにちは

>(あれ?名前とURLが違う・・・)

メインのブログは、今日聴いた音楽です。

ニュースブログ、今日の出来事
http://yaplog.jp/todays_afpbb/
は、今日聴いた音楽のおまけのブログです。

今後ともよろしくです。
---------- 今日聴いた音楽 [ 編集] URL . 07/04, 00:37 -----

「おまけ」とは思えない、大切な事を発しておられると思いました!
「おまけ」にしておくのは勿体ない!!(^_^;)
---------- morito [ 編集] URL . 07/04, 00:48 -----
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