§ DANCING WITH THE STARS映画「DRUMLINE」を観た人なら、アメリカのマーチングバンドというものが、我々日本人が小学校時代から見て来たような学校行事で終わらずに、プロフェッショナルなエンターテインメントとして進化を遂げている事に驚かされた事と思う。演奏曲はクラシック曲をはじめ、劇中ではアース・ウィンド&ファイアーの曲なども演奏されたように、アメリカの伝統と歴史を表した誇り高きものとなっている事に気づく。近年は日本でもそのスタイルを取り入れて、かつての「学校の運動会の入場行進」というイメージから変わりつつある。しかし、それでも「本場の真似」というイメージは拭えない。自らが進化させて来たわけではないからだろう。 いまアメリカで大人気のTV番組「Dancing With The Stars」。アメリカの番組は日本の番組と違って、タレントではなく一般視聴者が何かに挑戦するか、本当のプロフェッショナルが何かをやるというものが主だけれど、この「Dancing With The Stars」は珍しく挑戦者がタレントという、ちょっと日本の番組に似たところがある。しかし日本の番組はタレントが「完璧じゃないけど、こんなに涙流しながら頑張って、そこそこ出来てるでしょ」と練習風景をメインに見せるのに対し、アメリカのこの番組は練習風景を見せるのは「練習でこんな工夫をしました」みたいな見せ方で、決して頑張りを見せるようなものではなく、あくまで本番の完成度を見て楽しむのがメイン。審査員も「どれだけ苦労したか」なんていう部分などビデオで見せつけられる事なく、審査はかなり厳しい(なかなか褒めないし、点数もかなりシビア)。 上の映像は先週放送された、今シーズン2週目の映像。参加者はカントリー歌手のビリー・レイ・サイラスや、ニュースキャスターのデブラ・ギブソンなど、多方面から参加している。番組内で詳しいプロフィールを紹介しないので、「この人の本職は何?」って感じで、とにかくスターだからと特別扱いせずに、あくまでもダンサーとしての才能を評価する番組になっている。上の映像の男性が誰なのか、この記事を書く為に調べてみるまで知らなかったのですが、あのジャスティン・ティンバーレイクが在籍していたアイドルグループ「インシンク」のメンバー、ジョーイ・ファトゥーンでした。あまりに大人っぽいので解らなかった。 先程のマーチングバンドの話のように、社交ダンスもかなりクリエイティヴに進化している事に気づかされた。上の映像ではおなじみ「スターウォーズのテーマ」(前の週では、ビリー・ジョエルの「Hell Her About It」のアレンジでした)。伝統的なマンボだったり、50年代ロックンロールだったりして、あらゆる曲を用いて挑戦者たちが表現する。もちろん衣装も大切な要素。先に書いたような「どれだけ頑張ったか(苦労したか)」みたいなアピールではなくて、「ショーとしての全体的な完璧さ」なのです。 日本の番組だったら、きっと審査員もタレントだと思う(u_u;)。こちらの審査員は3人とも専門家です。当たり前ですよね。エンターテインメントはこうやって磨かれて進化して行くのだなという事が、アメリカのTVを観ていてとても勉強になる。伝統的な事に対して国民の関心が薄れないのも、こういう楽しませ方が出来るからなのだと思う。勿論どの世代も一緒に楽しめる内容だ。
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